著者:長池涼太:HSPの学び舎運営・HSP研究/エビデンスを発信するブロガー
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HSPがらみで会社で苦労したと思われることが多々ありました。
- まわりの人が気になってしょうがない
- オフィスの環境が合わない
- 自分のペースで仕事ができない
会社で力を発揮できている人はとにかく、そうでない人に向けて伝えたい働き方が『在宅ワーク(テレワーク)』という働き方。文字通り在宅、つまり自宅(もしくはネット環境が整っている場所)で仕事をするということですが、会社や業界によっては少しずつながら浸透し始めています。周りの環境や人間関係に悩みやすいHSP気質の人にはうってつけの働き方でもあります。
今仕事で悩んでいるHSPの人は、このような働き方も視野に見れてみてはいかがでしょうか?
この記事でわかること
- なぜHSPの人に在宅ワークがオススメなのか?
- 在宅ワークのメリット
- 在宅ワークのデメリット
- 在宅ワークの仕事例
全員が普通の会社勤めに適しているとは限らない
- 朝起きる
- 電車や車で通勤する
- オフィスで仕事…
というのが世の中の一般的な働き方ですよね。では、「果たして全員が全員この働き方が適しているのか?」
僕は「違う」と思ってます。何より今は、『ブラック企業』『パワハラ』などいろんな労働問題が問題になっています。まして人によっては、まわりの環境やストレスに対して人一倍ダメージを受けやすい傾向もあります。
特にHSPについては、そのような一般的な労働環境がキツイと感じる人に対して、僕は『在宅ワーク(在宅勤務)』を推奨します。フリーランスはもちろん、一部の会社でも導入しているのでこのような働き方もあるということで頭に入れておいてほしいです。
HSPの人に在宅ワーク(テレワーク)がオススメな理由
一人の方が集中できる
HSP気質の特徴として、『まわりの様子が気になりやすい』というのがあります。
- あの人、怒ってるんじゃないかな…?
- ○○さん苦手なんだよなぁ…
など例えば誰かのことを気にしすぎてしまうとか。その点、在宅ワークであれば家で一人で仕事をするので人に対して余計な気をつかう必要がなくなります。
また、照明や匂いなどオフィスの環境が気になるときも、自宅であれば自分の好きな環境にすることができるので、その点も在宅の仕事のメリットですね。
ひとり・在宅で起業!一人が好きなHSPに最高の生き方
余計なストレスがかからない
『1人の方が集中できる』という話と同じようなものですが、在宅ワークをすることでストレス全般が最小限に抑えることができます。特に会社におけるストレスでは、『人間関係のストレス』が1番大きいとも言われています。ある程度は心の持ちようでどうにかできるとしても環境を変えない以上は限界があります。
特に他人を気にしやすいHSPにとって人間関係の善し悪しは死活問題です。そんな人間関係のストレスやリスクを避ける意味でも、在宅ワークは有効な手の一つです。
自分のタイミングで休息が取れる
会社で仕事をする場合、上司の顔色をうかがったり、イレギュラーな事態が発生することもあります。そのため、ペースを乱されるなどして休憩がなかなかできない場合もあります。
その点、在宅ワークだと各社員が物理的にも精神的にもほどよい距離感を保てるので、自分のペースで仕事ができます。
塾講師をやってたときに上司から無駄に雑務を振られることも多々あり、結果正規の自分の仕事は残業でやってたのはよくありました(笑)
通勤が不要
自宅から職場が近ければまだ良いですが、それなりの距離がある人にとっては在宅ワークをすることによって通勤時間を丸々カットすることができます。
その時間を仕事など別のことに費やすことができれば、時間の有効活用にもつながりますよね。
ちなみに、この記事が公開された2020年2月は新型コロナウイルスが流行っていますが、在宅で仕事をすることでコロナウイルスやインフルエンザなどのリスクを下げることにもつながります。
特に都内で電車通勤をしている方は、通勤ラッシュのストレスは半端ないですよね。
僕も大学生の時に都内の大学に通ってて通勤ラッシュに巻き込まれながらの通学なので辛さがわかります(笑)
在宅ワークのデメリット
より自己管理が重要になる
在宅の仕事は上司や他の社員の目が常にあるわけではありません。そのため、現在の仕事の進捗状況の報告はよりしっかりと行う必要があります。
良くも悪くも自分のペースで仕事ができるため、自己管理がちゃんとできるかどうかどうかで、良い方向にも悪い方向にも行きます。自分のペースは守りつつ、社内の人に迷惑をかけない程度にはしっかり仕事をしましょう。
情報共有、連絡のツールの知識が必要
在宅ワークをする場合、SkypeやSlack、Zoomなど情報共有や連絡ツールは必須です。連絡ツールがなければ、それぞれの仕事の進捗状況なども分かりません。そのため、SkypeやSlackなどのツールの使い方などをちゃんとわかっておく必要があります。
慣れれば問題ないですが、特にこれらのツールになじみがない人は慣れるまで少し時間がかかることもあるので注意しましょう。
僕が以前運営していたブログのオンラインサロンもSlackを使っていましたが、特に中高年の場合は連絡はFacebook(メッセンジャー)が主体の方が多く、Slackは馴染みがない人も多かったので覚えてもらうのに苦労しました(;^ω^)
20代、30代でくらいであれば、すんなり覚えてくれる印象です。
収入が不安定(主にフリーランス)
特にフリーランスの場合、在宅ワークだとネット上での連絡(メール、SNSなど)が主になるため一般の会社員みたく対面することが少なくなりやすいです。そのため、仕事を取ってくるのが難しくなる場合があります。
また会社員と違って、給料が出るわけでなく自分の成果次第で収入が上下するため良くも悪くも収入が不安定になりやすいです。そのため、在宅でかつフリーランスの場合は自分で仕事を取ってくるという姿勢がより大事になってきます。
在宅ワークの選び方
在宅ワークのメリット・デメリットを踏まえると、次のような条件が良いですね。
1人もしくは少人数でできる仕事
在宅ワークと言っても会社の在宅ワーク(在宅勤務)だと上司や同僚とも密に連絡を取る必要があったりで、意外と神経をつかいます。せっかくの在宅ワークなので、ムダに気を遣うのはなるべくなくしたいですよね。
そういう意味では在宅ワークをする上では、一人もしくは少人数でできる仕事を選ぶことで、人とのかかわりを最低限に抑えて、ストレスを減らすこともできます。
スケジュールに余裕を持ちやすい仕事
仕事をやるうえでよく出てくるのが『納期(締め切り)』。僕も塾講師時代にテキスト作成で締め切りに追われ、家でも仕事をするくらいには時間に追われていました。そしてそれがもとで体調を崩したこともありました。
体調を崩しては元も子もないですが、体調管理で特に重要なのがスケジュール管理だと思います。スケジュールをしっかり管理することで、余裕を持って仕事ができて、心にも体にも余裕が出てきます。余裕の持ちやすそうな仕事を選びましょう。
ただし、仕事を始めて最初の方はスキルをつける意味で頑張らなきゃいけないことも多々あるので、体調を崩さない程度に頑張りましょう。
オンラインで完結、もしくはオンラインの要素が大きい
都心の方であれば時間帯によっては満員電車、地方で車を使うとしても車の渋滞とかありますよね。それで時間や体力を浪費することもありますよね。
僕の場合は、仕事の移動で車を使うこともありますが、渋滞にハマると大幅に時間を浪費しますし、何より疲れます(笑)
さらに昨今のコロナウイルスの感染リスクから、社会全体として『テレワーク』も推奨されていますよね。それを考えるとコロナウイルス終息後も含めて、オンラインの要素は強まっていく可能性が高いので、今のうちに仕事をオンラインにシフトしていくのも良いですよね。
より在宅ワークは体力の消費を最小限に抑えられますから疲れにくいですからね。ここまでの条件を満たしていれば、少なくともムダに疲れるような仕事にはならないはずです。
具体的な在宅ワーク・一人でできる仕事の例
もちろん全部の仕事で在宅ワークができるわけではありません。例えば、飲食や接客業などはその場にいないと仕事になりませんからね。以下では主にフリーランス寄りな仕事ですが、在宅ワークとして定番の仕事を紹介しています。
ブロガー。いろんな事業の基礎
僕はまさにブロガーとしても活動していますが、在宅の仕事としてはうってつけです。アクセスや収益などの成果が出るのに時間はかかりますが、パソコンとネット環境があれば在宅をふくめ場所を問わないので在宅の仕事として適性は高いです。
- テーマの購入代(有料テーマのみ。テーマによるが1~2万円の買い切りがほとんど)
- 自分専用のURL(ドメイン)の購入(ネット上の住所みたいなもの。年間1,000円くらいが多い)
- サーバー代(ネット上の土地みたいなもの。月1,000円くらいが多い)
なので、一般的なビジネスと比べれば安い費用で始められます。
ちなみに僕が使っているものは、当ブログのWordPressテーマは『SANGO』、ドメインは『お名前ドットコム』、サーバーは『エックスサーバー』を使っています。
ブログの収益手段も多彩で、
- Google AdSenseによる広告収入
- Amazonなど物販アフィリエイト
(例:もしもアフィリエイト、A8.net など) - 自分が運営しているサービス・商品への誘導
などがあります。
収益はピンキリですが、僕の場合はマネタイズはそこまで意識してませんでしたが月20万アクセスを達成したときで、アドセンスと物販アフィリエイトで合わせて月5万円を稼ぎました。体感ではブログのみで稼ぐのはかなり難しくなった印象もありますが、ブログで稼げないとしてもブログで触れる
- SEO対策などのマーケティングの知識
- SNS運用
- ライティングスキル
などのスキルはライターやYouTubeなど他の仕事にも応用することができます。
そういう意味ではブログは在宅ワークの基礎ともいえますね。
ただし僕の場合はアクセス第一だったので、上手くやればもっと稼げたなとも思います。物販に沿って記事を上手く書いたり自分の商品を持ったりするとブログ関係だけで月10万~20万円を稼ぐことも可能です。
ライター。手軽に見えて意外とハード
ブロガーと同じく『書く』ことが仕事ですが、こちらは他のサイトや会社から依頼されて記事を書きます。
依頼される以上、記事の形、書き方や期限などが指定されますが、こちらもブログと同じで在宅でも可能なので在宅の仕事としては良いですね。
僕の場合はライターの案件は知り合いから仕事を紹介してもらっていますが、ネット上でライターの案件を探すことも可能です。
また、『クラウドソーシング』という形態も出てきています。
「クラウドソーシング」とはインターネット上で企業が不特定多数の群衆に業務を発注(アウトソーシング)する比較的新しい業務形態です。
クラウドソーシングとは?在宅で月5万稼ぐために重要なことを解説
クラウドワークスなどのクラウドソーシングのサイトで募集されているので、登録(無料)して様子を見てみると良いですね。
報酬はピンキリですが、基本的には「1文字〇円」みたく報酬が設定されていることが多いです。
記事の内容としては、体験談から寄稿まで様々。
「1文字1円」を切ると低い部類です。
僕の場合は知り合いの経営者のサイトで、ライターをやり2か月で10記事書いて10万円近く稼ぎました。
僕はライターも経験していますが、ブログと違い他人のサイトで記事を書くため、自分のブログとは書き方が違ったりします。
もちろん、ブログでやっていること(SEO対策やライティングのスキルなど)が基礎になりますが、さらにそのサイト独特の書き方などがあります。
各サイトに上手く合わせることも重要です。
欠点は、締め切りが合ったりクライアントとの調整もあるため意外と神経や体力を使うポイントが多いです。
慣れれば問題ないですが、これで病んで潰れたライターも見ているので注意しましょう。
動画作成、編集(YouTuber)。上級者向けながらニーズは増えてる
最近はブログやSNSだけでなく『動画』(特にyoutubeやTikTok)も流行っています。
動画作成や編集は専用のソフトやスキルが要りますが、逆に言えばブログと違ってできる人が限られてきます。
ブログやライターと比べるとハードルは上がりますが、そのぶん稼ぎについては、ブログやライターより大きい印象です。
もちろん、ピンキリですが。
自身が動画に出たりするなどのいわゆるYoutuberも最近は勢いがありますよね。
ちなみにYoutubeでの収益化(Googleアドセンスによる広告収入)は
すべての YouTubeの収益化ポリシーを遵守している。
YouTube パートナー プログラムを利用可能な国や地域に居住している。
有効な公開動画の総再生時間が直近の 12 か月間で 4,000 時間以上である。
チャンネル登録者数が 1,000 人以上である。
リンクされている AdSense アカウントを持っている。
YouTube パートナー プログラムの概要と利用資格
これらの条件を満たす必要があり、すべての条件を満たすまではYouTubeでの稼ぎはゼロです。可能であれば、ブロガーやライターなど他の収入源も作っておきましょう。特に再生時間(4,000時間)とチャンネル登録者数(1,000人)のハードルが高いです。
Webデザイン。デザインセンス、スキルのある人向け
絵を描いたり、ロゴなどのデザインに長けている人はそういったデザイン関係のことをそのまま仕事にするのも良いですね。PhotoshopやCanvaなどのツールもあるので、デザインについてもパソコンやネット環境が整っていれば、場所を問わずに仕事をすることが可能なのです。
デザイン系の仕事は、ココナラなどのサイトで仕事を受注することもできます。ちなみにPhtoshopは本格的にデザインやイラストをやりたい人、Canvaはサクッとやりたい人向けってところです。
このブログのアイキャッチ画像はCanvaで作っています。
プログラミング。ザ専門職
プログラミング関係の仕事はフリーランスはもちろん、会社勤めでも在宅ワークが他の業界より進んでいます。
フリーランスの場合でも、年収数百万円と会社員並みかそれ以上の額を稼ぐことも可能ですが、相当のスキルは要求されるのでいきなり稼ぐのは難しいです。プログラミングを仕事でやっていく場合は、
- プログラミングスクール
- IT企業への転職
などが必要になってきます。そのためあらかじめプログラミングの知識がある人以外はブログみたくサクッと始められるものではありません。
動画は最悪スマホでできたり、デザイナーも独学でやった人もいますが、プログラミングは今回紹介した中では一番参入のハードルが高いと思われます。
ここまで挙げた仕事はあくまで一例であり、この記事で挙がっている仕事以外にもイラストやハンドメイドなどたくさんあります。
基本的に知識をつけるための手間がかなりかかるため、プログラミングはブログやライターみたくいきなりの収益化は難しいです。
文字起こし(テープ起こし)。タイピングスピードと正確性が命
テープ起こし(テープおこし)とは、講演・会議・座談などで録音された人の言葉を聴き取り、その内容を文章に直す作業である。またはその作業を有償で請け負う職業をも指す。
テープ起こし|Weblio辞書
インタビュー、対談などの音声データを渡されて、それをWordやGoogleドキュメントなどに文字で書いていって納品する仕事です。パソコンと音声再生のソフトがあれば、すぐに取り掛かれる仕事です。
音声再生のソフトはいろんな種類がありますが、僕は『Okoshiyasu2』というフリーソフトを利用しました。
Windows用でパソコンの環境やスペックによっては動かない場合もあるそうなので注意。
ひたすら文字を入力するだけなので専門的なスキルは要求されませんが、音声データは1時間以上のものが多く、また文字入力にあたって聞き逃した部分を繰り返し聞く必要も出てくるので、意外と時間がかかります。
僕は1時間の音声を文字起こしするのに、最初は3~4時間くらいかかりました。
数をこなせばだんだん早くなりますが、ある程度まとまった時間を確保するのは必須です。
収益については『音声データ1分につき○○円』で計算することが多く、ランサーズによると『1分90~260円』が相場だそうです。意外と根気と体力のいる仕事ですが、大掛かりな準備が要らない点では参入のハードルは低く取り掛かりやすい仕事です。
HSP1人1人のやりやすい働き方へ
HSPの場合、会社の環境によってはかえって仕事がしづらいと感じることもあります。
それで力を発揮できないくらいなら、思いきって在宅ワークに切りかえるのも手です。これからの時代、ただ単に今まで通りの働き方をするだけではなく、HSPの人、ADHDの人、ASDの人…などなどいろんな人がいる中で働き方もより多様化していくと思います。
HSPもふくめて、個人個人が自分に合った働き方を見つけ実践していけるような世の中になってほしいなと思います。