著者:長池涼太:HSPの学び舎運営・HSP研究/エビデンスを発信するブロガー
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皆さん、「人疲れ」という言葉は知っていますか?
文字通り、ずーっと人といっしょにいると疲れるという意味。
別に人嫌いというわけではないのですが、誰かとずっといっしょだと疲れてしまう。
言いかえれば「一人の時間がほしい」ともいえます。
人疲れについて知っていたり理解している人も少ないみたいなので、この記事が「人疲れ」を知るきっかけになれば嬉しいです。
加えてHSP的な目線もからめて書きました。
人といると疲れる主な原因
相手にどう思われてるか不安になる
特にHSP気質を持っているとありがちなようですが、相手が自分のことをどう思っているのか気にすることもあります。
こうなると常に「どうしたら相手に不快感を与えないか?」などを考えがちになってしまい、結果的になにも気をつかわないときと比べてかなり疲れてしまいます。
もちろん相手に認められたいというのは、大事なことですがそれが度を過ぎると疲れたり、空回りしてしまいます。
相手に嫌われない程度に自分をしっかりだせると良いですね。
完ぺきであろうとする
「相手にどう思われてるか不安」と近いですが、なるべく完ぺきにふるまおうとしてしまうことも。
言い換えれば「相手に認められたい」という気持ちの表れかもしれません。
でもそれが、かえって気を張った状態を作り出してしまい普段以上に疲れてしまいます。
相手に失礼のないふるまいは大切ですが、完ぺきでなくも良いのです。
他人に合わせてばかりでも疲れます。
「真面目」「責任感が強い」ともとれるので、必ずしも悪いことではないですけどね。
そもそも相手と相性が良くない
これを言うと元も子もないかもしれませんが、そもそも相性が悪ければどうしようもないですし、どうやってもそういう人といると疲れます。
『エナジーバンパイア』とも呼ばれますが、特にこのタイプはずっといると尋常じゃないくらい消耗するので距離を置くのがベストです。
結局のところは、相手や周りの人との相性次第ですね。逆に言えば、相性の良い人に囲まれていれば、疲れはだいぶ軽減できます。
【HSPの人は要注意】エナジーバンパイアの実例とその対策方法
仕事と人疲れの実例
僕は2011年から2016年まで5年間会社員でした。
当時HSPや人疲れという言葉を知りませんでしたが、改めて考えると思い当たることが多々ありました。
今までやった仕事で特に思い当たった仕事を例に出してみました。
派遣事務。常にまわりからの目がある状況
大学卒業後、建設会社の総務部に所属して事務作業をしていました。
主に思い当たる点としては、
- 周りに常に上司がいたり、外部からのお客さんの対応もあったりと常に誰かしら人がいる状態。また人の目がある
- 上司の(ピリピリした)雰囲気を敏感に感じとり、それが気になってしょうがない。
というところです。
2の「ピリピリした雰囲気を感じ取り気になってしまう」についてはHSPの特徴でもありますが、当時は仕事のことで上司にもよく怒られていました。
そのピリピリした雰囲気が常時ある中での仕事はすごく辛かったです。
そのため人間関係は最悪の状態でした。
後に鬱状態になったくらいですから。
初日からピリピリしてて刺さるような視線でした。あの雰囲気の中での仕事はものすごく神経がすり減りました…
塾講師。たまにピリピリする雰囲気が嫌だった
塾も生徒や保護者など、人と関わる要素はかなり大きかった仕事です。
ただ個人的には派遣事務よりは楽だった部分もありました。
- 全体会議が頻繁にあった。社長が社員に暴言を吐くことが度々あったので、その時のピリピリした雰囲気がすごく嫌だった。
- 逆に全体会議の無い日は、授業のある教室へ直行直帰。各教室最低限の人数か自分一人ということが多々あったので、人目を気にせず集中して仕事に打ちこめた
- 一方で、苦手な上司と二人きりになると、それはそれですごく消耗した
トータルの会社の雰囲気は派遣事務に比べれば格段にマシでした。
ただ会議については会社の売り上げや社長の機嫌次第なところもあり、ギャンブルでした(笑)
上司との相性はある意味どうしようもなかったですが、苦手な上司と二人きりのパターンもあまりなかったので、ひとまずは会議がなく授業の教室に直行直帰の日が一番楽で、かつ効率よく仕事ができました。
日常で人といると疲れる実例
オフの日がない
2018年の7月の終わりにたまたまではありましたが、
- 月曜日~金曜日がバイト
- 土日両方ともイベント運営の手伝い
ということがありました。
あまりにひどくて、バイトも休んだくらいでした。
普段はカゼをひいても、1週間はかからないくらいですぐ治ることが多かったのですが、このときは結局ちゃんと治ったのがお盆頃と半月もかかってしまいました。
今はブログの仕事がたまにありますが、その時もなるべく週に1日は誰にも会わない日を作るようにしています。
この辺はHSPだけでなく、内向型の話も関係してきそうですが、何にしても自分がしんどいと思うようなスケジュールは組まないように気をつけています。
オフの日や時間はきっちり作るようになりました。
2020年以降はコロナウイルスの影響もあり、家にいる時間も増えましたが個人的には好都合に思っています。
大人数の場が苦手
分かる人には分かることですが、大人数の場とかが苦手。
特にHSPの特性でいうと、人がいるだけで刺激になることもあるので、場合によってはかなり体力を消耗してストレスになったりします。。
HSPでないにしても内向型の人も似たような傾向かもしれません。
逆に1対1など少人数だと体力の消耗もなく普通にやっていけることが多いです。
とは言えイベントなどで必要に応じて、そういう場に顔を出すこともあります。
このへんは体調とイベントの内容を見極めてですね。
よく分からないですけど、大人数の場っていつも以上に疲れますよね。
「人といると疲れる」は家族でもある!?
人にもよりますがこれもあると思います。
僕の場合は独身ですが実家暮らしのため、主に同居している両親や弟になりますね。
(結婚している方ならパートナーやお子さんなど)
別に家族が嫌いとかは全くないですが、僕は家で仕事をすることも多いため基本的には自分の部屋に一人でいることが多いです。
両親や弟は昼間は仕事でいないことも多いため、僕が一番家にいる時間が長かったり、家に一人でいることも多いです。
少し特殊かもしれませんが、一人の時間がとりやすいのはありがたいと思います。
家族であっても干渉しすぎず、ほどより距離感を保つのがよさそうです。
人といると疲れるのは気質としてある
この記事で一番伝えたいのは、人疲れ(人とずっといっしょにいると疲れる)というのは異常なことではなく、ただの個性・気質であること。
一人の人間として良いとか悪いとかの問題ではないということです。
たとえ、仲のいい友人や同僚などであってもずっと一緒にいると疲れるのはありえます。
僕自身も異常というかおかしいというか・・・そんな気持ちもあったので行きたくなかったり気の進まない集まりなどに行くこともありました。
でも人とずっといっしょにいるのが好きな人がいれば、逆にずっといるのは苦手という人もいるということです。
相手に過度に気をつかわないようにしたり、嫌われても大丈夫といったことが思えるようになれば人疲れもある程度軽減できます。
ただ、持って生まれた気質である以上は限界があります。
HSPと人といて疲れることは関連するかも
- 相手にどう思われるかはある意味どうしようもないので割り切る
- 会社においてはピリピリした雰囲気や常に監視されているような雰囲気は負担が大きい
- 週に1度は確実に1人でいる時間をガッツリとれるようにする
HSPと刺激の観点から言うと関係はある程度はある可能性があります。
まだ明確ではなくあくまで可能性としてですが。
HSPは刺激に敏感ということですが、人と会うというのもある意味では「刺激」にあたります。
もし、毎日人と会うことが多くて疲れる人は、思いきって一人でいる日を作って自分を見つめなおしてみましょう。
きっと新たな自分の発見や良いリフレッシュになります。