著者:長池涼太:HSPの学び舎運営・HSP研究/エビデンスを発信するブロガー
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SNSでHSPの方というのはある程度見かけますが、思えば茨城ではなかなかいないと思ってました。
せっかくネット上だけでなく、徐々にリアルな場でもHSPの方とのつながりができたこと、加えてよりブログを通してHSPを知ってもらうにはと考えた時に、「インタビューしよう」と思いました。これまでのHSPの記事では僕の実体験がメインでしたが、インタビューでは様々な人のHSPとの関わりについて聞けるので、より視野が広がります。
様々な人のHSPの実態を見て、HSPについてより知ってもらえたら嬉しいです。
植竹智央さんのプロフィール
植竹智央(うえたけ ともひろ)。まちづくりの現場ワークショップのデザインを行なっているファシリテーター、映像クリエイターとして普段は茨城県内を中心に活動している。
1 物事を容易にできるようにする人や物。また、世話人。
ファシリテーター(facilitator)
2 集会・会議などで、テーマ・議題に沿って発言内容を整理し、発言者が偏らないよう、順調に進行するように口添えする役。議長と違い、決定権を持たない。
また、罪を犯した子供たちの更生保護活動のボランティア団体(BBS会)に所属。第40回内閣府日本中国青年親善交流事業の参加青年。
植竹君とは僕も活動拠点にしている、コミュニティスペース本拠地で出会っていて一緒にイベントもやってたりする。最近、本拠地のPVができたけど実はその動画も植竹君が監修しています。
また、最近は『レゴシリアスプレイ』の資格も取得し、レゴブロックを用いたワークショップも開催しています。僕が主催するHSP交流会でもレゴシリアスプレイを用いたワークショップも取り入れましたが、参加者からはかなり好評でした。
HSPと知ったキッカケ
勉強していた中で、自分が高校時代にいじめを受け、そのいじめを受けた状況の中で生徒会やボランティア活動などをしたのにも関わらず、自分よりも成績が悪い他の同級生たちが指定校推薦とかAO 入試とかで自分よりも偏差値の高い大学に入っていたっていうことに当時の自分は、すごく嫉妬心を覚えて暗い感情が多くて悔しくてすごく悩みました。
大学で嫌なことがあると、高校時代のトラウマの記憶がフラッシュバックして、自殺するんじゃないかなっていうぐらいの勢いで浮き沈みが激しかったときがありました。
「俺はもしかしたらうつ病かなにかなんじゃないかな」
と思い悩み、編入試験の勉強と合わせて、大学在学中に自分が心理学などを調べていると、うつ病やADHD、そしてギフテッドを知りました。
自分はそこで一番ピンときたのは、ギフテッドでした。
元々知的好奇心が高くて、異質なものや変化を好むクセを小さいときから持っていたので、ギフテッドに当てはまるんじゃないかなと感じました。
そうしてギフテッドを調べていって、でてきたのがHSPでした。
HSPとギフトテッドを比べてみると、自分はギフテッドHSPで共通する部分がある中で HSPもすごく似ている。
例えば好奇心旺盛だとか感受性豊かで、後はすごく浮き沈みが激しいという特徴から自分はもしかしたらHSPな気がしました。
そもそも自分は小さいときからどんな子供だったのかっていうことを母親に話を聞いてみると
「ちっちゃいときから他の子と違う。この子はおかしいのかな」
と思い、心配していたそうだった。
植竹君の場合は大学受験失敗や高校のいじめだけど、HSPと気づいたりするのって、こういう挫折みたいのが絡むことが多いね
ギフテッドについて
ギフテッド(英: Gifted, Intellectual giftedness)は、先天的に、平均よりも、顕著に高度な知的能力を持っている人のこと。または、先天的に、平均よりも、顕著に高度な知的能力を指す。
ギフテッド – Wikipedia
暗記力と記憶力が非常に高かったために、他の人が覚えていないことも自分が覚えていました。
あとは小学校3年生のときに遊戯王カードがはやっていました。
そのときの自分が持っているデッキのカード名と効果と攻撃力とか全部暗記できてました。
だから学校でその友人とかとイメージデュエルって言ってやってました。
実際のデュエルでありそうな感じでそのカードを5枚引いた状態で、俺は何々召喚、特殊効果でこいつも召喚してリバースカード1枚セット、っていうようなことを俺は頭の中でやって他の人にもそれをやらせようとしたけど他の人はそれができない。
だから「なんでそんなのできるの?」みたいなふうに言われても俺からしたらそれが普通だったから「なんでできないの?」って見てました。
知的なことに長けてそうだね。
遊戯王カードも全部覚えるだけでもすごいけど、それでさらに頭の中でもデュエルとかすごい(;^ω^)
一方でギフテッドだと、それが普通に感じるのかもね。
HSPあるある。集団行動が苦手
例えば、自分の小学校では朝の会という時間があります。そこでは毎朝、その月ごとに歌をみんなで歌うんですよね。
その歌を歌う時間が嫌でした。
「どうしてみんなで毎日同じ合唱をくり返す必要があるのだろう?」
「歌を歌いたくない子もいるのに、どうして生徒が嫌がっていることを強いるんだろう。」
「どうして毎日同じことを繰り返す必要があるのかわからない。5回くらい聞けばわかるじゃん。」
と思っていました。
また、小学校では、学年を超えて交流を促すために先生たちがランダムに班分けする「縦割り班活動」というものもあったんだけれども、そうやって大人の枠組みの中で決められた集団に属するのがすごく嫌でした。
もちろん、登校班とかも嫌いでした。家が近いというだけの理由で大人が勝手に決めて、それを押しつけてきていることに反抗し続けました。
うわぁ、めっちゃあるある(;^ω^)
集団の中の立振る舞いというか立ち位置って難しいんですよね・・・
HSPで良かったと思うこと
良かったなって思うのが、人の気持ちを理解すること、物事を習得することは他の人よりも早かったです。
また計算早かったことで、電卓も小学校で遊戯王やっているときは使わないで暗算でやっていました。
最近すごく助かっているのは、触覚が過敏だからなのか自分の体の不調が早い段階で気づくことですね。
一昨年、CTを撮るほど頭が痛かったときがあり、それ以降は自分の体の不調に早期に気づくようになりました。
具体的には、体調が悪いと感じると手や足の指先のしびれの感覚で「今の自分にはビタミンと水分。睡眠がこれくらい足らない」と思って、自分で体が求めている水分やビタミン、睡眠をとると病院に行かないで大体早めに治ります。
自分では対処できない症状が起きた場合は、おとなしく病院に行こうと思っています。
嗅覚と視覚を応用して、風邪で無理している人がわかるのも面白いスキルかもしれない。
あとは他人の小さな体型や表情の変化がわかる。
変化にすごく敏感で体型が変わったのもわかるし、メイクとか髪型とかが変わってもすぐに分かる。
後は人の表情の変化を見て今この人があんまり良くなく思っているのかなとか、ちょっと話しづらそうにしているなというところがわかってしまうから、先生とかが話しづらそうにしているのを見ると忖度をするっていうのがあった。
掃除とかをしたときに机を移動するじゃないですか、そのときにこの位置に机がさっきあったなという位置がわかる。
覚えているし、この位置は感覚的にもこの位置にあったからこうだよなってのは分かるし、状況の再現ができる。
ただ最近は元の状況を写真撮っておけば、困らないので頭を使わなくなった気がする。
小学校の生活の授業でトマトを栽培していました。
そのときにちっちゃい子みたいに昨日からの変化によく気づきました。
なんか昨日ここになかったけどあったみたいな変化にも気づいたりもしました。
変化がわかるというあたりは、HSPの方の事例でもよく聞くね。
HSPのことを誰かに伝えた?
高校のときの友人一人に話して、あとは大学のときの友人一人にも話したが、本当に親しい人からそう言った心理学とか何かそういう特性っていうところに関心がある人に話しました。
HSPを弱みだと思っていたから、何か言われるんじゃないかなっていう風には逆に思っていけませんでした。
周りに話すようなことでもないし、逆に「自分凄い」って言いたい人みたいに思われたくなかったですから。
話す相手は選ばなきゃいけないよね。
カウンセラーでもHSPを知らない人はいるから、相手を間違えると話がなかなか進まなそう・・・。
HSPの方に伝えたいこと
HSPの人にたいして言えることがあるとするんだったらそんな自分がHSPだという劣等感を飼いならすことが大事なんじゃないかなって思っている。
その特徴を活かす自分自身はこれに秀でていて、これを使えばもっと上手くいくんじゃないかなというようなところを活かすような動き方が必要だと思うし、他から見たらそれって変だよねって指摘されるようなことも。
でもこういった過去の話がだいぶファシリテータに繋がっていて、こういった能力があるんだからそれでカバーしようとかっていう風な思考をすればHSPの自分というものを認められるんじゃないかなっていう風に思いました。
HSPを飼いならすって表現、すごく良いね!
HSPを上手く利用するというか使い倒す、そういう心意気が必要だね。
インタビューを通して感じたこと
- HSP気質+ギフテッド
- ギフテッドで頭の回転は非常に速いが、逆に周囲に理解されないことも
- 集団行動や集団に属するのが苦手
- 人や物の変化がすぐわかる
個人的には特に、「HSP気質を飼いならす」という言葉がすごく印象に残りました。
僕自身もHSPについてのインタビューを初めてやり、かつここまでHSPについて密に話したのも初めてでした。
このブログでHSPのことも発信して半年くらい経ちますが、他の人のHSP気質について話を聞くと、同じHSPでも違いはあるなと改めて思いました。
今後もこの記事のように茨城県内のHSPの方のインタビューを行う予定ですので、そちらもお楽しみに。
こういう発信を通して、HSPのことを少しでも知ってもらえたら僕としては嬉しいです(^^)
植竹君のHP:RE:ともひるねのお昼寝アフタヌーン
Facebook:植竹 智央