著者:長池涼太:HSPの学び舎運営・HSP研究/エビデンスを発信するブロガー
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僕は2019年の6月に開業届を出してフリーランス(個人事業主)になりました。
率直に言って、フリーランスになって良かったなと思っています。
逆に今までの職場がことごとく合っていなかったなとも改めて感じました。
特にHSP気質がもろに出ると仕事上デメリットになることも多いです。
会社員の方でよく聞く話ですが、フリーランスでもデメリットはあることはあります。
僕は会社員とフリーランスの両方を経験しているのでそこから感じたこと紹介しています。
フリーランスと会社員はかなり違う
僕は会社員をトータル5年ほど経験していますが、やはり今のフリーランスと当時の会社員とで生活から仕事まで様々なことが違うなと感じています。
よくSNS上で「フリーランスと会社員のどちらが良いか?」みたいな論争は見かけますが、正直一長一短だと思ってます。
僕は自分のことをフリーランスが合っていると思っていますが、会社員ならではのメリットもあったなと思いますし、会社員の方が向いていたり力を発揮しやすいという方もいます。
特にHSP気質がデメリットとして働くと、フリーランスであってもかえって精神を病んでしまうこともあります。
もちろん仕事内容によっては同じ部分もありますが、仕事から生活まで違いが大きく出てきます。
例えば会社員からフリーランスに転向したとしても、それがメリットになるのかデメリットになるのかはHSPだろうとそうでないとしても、その人次第なのです。
フリーランスが良いか会社員が良いかは人による
HSPとフリーランスが相性の良い理由
人間関係のストレスが減らせる
『人間関係のストレスが減る』、個人的にはこれが一番のメリットとも思ってます。
会社は人事異動など配置が会社主導で決まるので、誰と仕事するかを自分でコントロールできません。
そのため、会社員の場合は合わない相手と仕事をして消耗して精神を病んだり、最悪の場合は鬱病などになる可能性もあります。
その点、フリーランスの場合は一人で仕事をすることも多く、また誰かと仕事をするとしてもほとんど自分の裁量で選ぶことができます。
そのため会社員よりは、人間関係によるストレスのリスクは抑えることはできます。
ただし、ただ合わないからと切り捨ててばかりではかえって仕事が無くなる場合もあるので、妥協はどこかで必要です。
とは言ってもこれはフリーランスだけでなく会社員でも同じですが。
好きな人、信頼できる人と好きなように仕事ができるって最高!
好きな場所で仕事ができる
ブロガーやwebライターなどある程度限定はされますが、仕事の場所を問わないのは会社員にないメリットです。
リモートワークを導入している会社もありますが最先端のウェブ系の会社などまだまだ少数派。現状茨城県は皆無。
僕の場合は家や本拠地などのコワーキングスペースで仕事をすることがほとんどです。
特にHSPのように繊細な気質を持ち合わせているとちょっとしたことで調子が狂うこともあるので、場所にはこだわりたいなと思うこともあります。
刺激を避けてのんびりできる
そして場所を問わない仕事をする場合、特にHSPとしてのメリットとして人混みなどの刺激を避けて仕事をすることもできるという点もあります。
会社にもよりますが、
- 閉鎖的なオフィス
- まわりの人のちょっとした音や雑談
- 上司の怒鳴り声、恫喝(自分に無関係なものもふくめて)
などが主な刺激としてあります。
もちろんこれに対してあまり気にならない方が多いかと思いますが、HSP気質だとこれらが気になって仕事が手につかないこともあります。
フリーランスで場所を問わない仕事をする場合、このような刺激が少ない場所を選んで仕事をすることも可能です。
個人的にはこの点がフリーランスの一番のメリットだと思ってます。
環境は本当に大事です。
僕はブロガーやライターが主な仕事ですが、これらの仕事はネット環境とパソコンがあればどこでも仕事ができます。
そのため僕は自宅や本拠地などのコワーキングスペースで仕事をしています。
特にコワーキングスペースはそもそもがもくもくと仕事をする場なので、不要な刺激は少ないことが多いです。
ただコワーキングスペースによっては人との交流がメインな所もあるので、その場合はもくもくとはいかないかもしれません。とはいっても、そこから新たな出会いや仕事につながることもあるので、むしろメリットにもなります。
体調により仕事量を調整できる
僕も経験がありますが、会社ってそう簡単には休めません。
(よほどのホワイト企業なら別ですが)
休める場合もありますが、無理をして仕事をすることも多いです。
僕も何度も経験しました。
特に塾講師の時は無理をして仕事をし続けたせいで自律神経に異常をきたしたり胃腸炎になったり、しまいにはドクターストップがかかったりと大変でした。
ドクターストップがかかったと言っても、人員の関係から無理矢理出勤してました。
その点ではフリーランスは良くも悪くも自分で仕事量を調節できるので、会社員ほど無理をするということはあまりありません。
ただし仕事を減らし過ぎると収入も減るというリスクはあるので、上手く加減しましょう。
フリーランスといえど、体調管理は重要ですね。
HSPでもフリーランスと相性が悪い場合
会社員以上の行動力(営業)は必要
会社員の場合、特に大手ほど会社のネームバリューの恩恵も受けられるのでそれだけで人(顧客)がくることもあります。
しかし、フリーランスの場合は最初は誰もが実績や経験がゼロの状態からスタートするのでちゃんと自分から動く必要があります。
ある程度年月や経験を重ねることで、実績も積み上がりますが、特に最初のうちは動かないと仕事が全然ない状態に陥りやすいです。
僕の場合、フリーランスになったのは今年の6月でしたが、ブロガー(会社に属してない状態)としては3年活動してるのでその間は、主に地域のイベントに顔を出して仲間探しみたいなことをしてました。
記事の後半にもありますが、可能であればフリーランスになる前の段階でいろんな人とつながっておくと、フリーランスとしての仕事もスムーズに始めやすいです。
ちなみにコワーキングスペースでのイベントだと、仕事も絡みな話も多いので後々仕事に結びつきやすいかもしれません。
余談ではありますが、ブロガーあるあるとして、Twitterなどで知らない人から
「ブログの稼ぎ方を教えてください!」
みたいなDMが来ることがあります。
意外なことにブログを作ってすらいない状態で聞く人が多いのですが、こういう人はフリーランスには絶対向かないので会社員をやっていた方がまだ良いです。
いかに自分からアクションを起こすかが大事かということです。
まずは失敗してもいいから、自分なりにやってみよう。でないとアドバイスしたくてもできない。
ちなみに今後このようなブログの相談は有料でのみ受けつけます。
現在は、『発信力強化コンサル・相談(SEO対策、SNS運用)』にて承っています。
【HSPと仕事】ブログは可能性を広げるツール
会社という後ろ盾がないため自分で切り開く努力が重要
営業が必要、会社のネームバリューがあるという話と同じような話ですが、やはり会社に属していると会社というデカい看板があるためフリーランスと比べると集客などがしやすい面もあります。
一方でフリーランスの場合は一個人の規模なので、どうしてもその個人に人を集めると言うのは会社以上に難しくなります。
そのため自分で道を切り開くための努力は、会社員以上に要求されます。
繰り返しになりますが、自らアクションを起こす能力は会社員異常に要求されます。
これができないと、フリーランスはきついです。
それなりに稼げるのは時間がかかる故の不安感
やる事業内容にもよりますが、特にスキルなどがそれほどない状態から始める場合は、どうしてもそれなりに稼げるようになるまで時間がかかります。
例えば僕はブログ(発信)がメインの事業です。
ブログで収益をあげるために「アクセス数」も間接的には重要になりますが、アクセス数を伸ばすためにはGoogleやYahooなどの「検索順位」を上げることが重要になってきます。
そして、ブログの収益やアクセス数はすぐに上がるものではありません。
この辺、僕も講師をやっているオンラインサロンの「ブログの学校」でも教えていますが、数か月単位の時間がかかります。
(むしろ「すぐ稼げる!」という勧誘は99%詐欺です)
ある意味、会社員以上に地道な仕事が要求されます。
HSPが会社勤めするときのポイント
確定申告など税金面の手続きが面倒
フリーランスとして僕はまだ未経験ですが、周りのフリーランスの方を見てて一番大変そうだなと感じるのがこの点です。
特に確定申告はすごく大変そうだなと思います。
会社員の場合は社会保険や年金の手続きなどは会社側でやってくれていたので、特に自分で役所に行って手続きをすることはありませんでしたが、フリーランスはこれらを自分でやらなければいけません。
そう考えると、特に会社の経理や総務の方には感謝ですね(笑)
要は会社の事務の人がやっていたことを自分でやるってことですからね。
(フリーランスなら会社ほど大変ではないですが)
ちなみに確定申告については、会社をクビになってから無職の期間がありそのときも自分で確定申告をしてました。
その頃はほぼ無収入だったので、最低限の工程で済みましたがそれでも面倒だなと感じました。
【HSP】フリーランスに向かない人
可能であれば会社員のうちから行動する
デメリットにもあった「会社員以上に営業が必要」に関しての話ですが、フリーランスになってから一から人とつながるのは意外と難しいですし、何より時間がかかります。
であれば、会社員の段階から副業(複業)として例えば交流会に出たり、地域のイベントに出るなどある程度社外でも人とのつながりを持つことをオススメします。
もしくは会社員のうちから副業を少しずつでも始めておくと良いでしょう。
僕は会社を辞めてからでしたが、当時開催されていたブロガー向けのイベントはよく行ってました
別にこの段階ですぐに大きく稼げなくても大丈夫。
まずは土台作りです。
もちろん「会社員でやっていく」「会社で不便がない」とのことであれば、無理にフリーランスになる必要もありません。
ただそれでも、社外の活動も参加したり見ておくと、視野が広がりますし、あわよくば会社の仕事につながる場合もあるので、会社の外に目を向けておくこともオススメします。
僕みたくガチのブラック企業なら早く辞めた方が良いですけど。
HSPのフリーランスはメリットもデメリットもある
フリーランスのメリット
- 刺激や人間関係を減らせる、コントロールできる
- 体調・コンディションによって仕事量を調整できる
- 会社員と違い収入の上限がない(若くてもいくらでも稼ぐことは可能。大変ですが)
フリーランスのデメリット
- 会社員以上の行動力が必要な場合もある(会社という看板がない)
- 稼げるまでに時間がかかり、それまでは不安との闘いでもある
- 確定申告など税金、保険の手続きを自分でしなければいけない
HSPでない方も含めてですが、フリーランスになるにあたってはメリットはもちろんデメリットもあります。
会社員とフリーランスのどちらかが良いかは問題ではなく、またその答えも人によって異なってきます。
会社員が向いている人もいますし、フリーランスに適性がある人もいます。
結局のところは自分はどちらが合うかや苦手かは見極めるのが重要ですし、少数派ですがどちらもやっている方もいます。
どの働き方でも良いのです。
自分の人生だから自分で決めて良いのです。
自分に合ったスタイルを探していきましょう。
僕は自分に合う働き方を模索したら、結果的にフリーランスに落ち着きました。