著者:長池涼太:HSPの学び舎運営・HSP研究/エビデンスを発信するブロガー
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僕は数々の会社を転職してきましたが、今回紹介するのは『農業』
実は僕は大学の農学部を卒業していたのもあり、その前にやっていた塾講師を辞めるときに転職先として興味を持ったのが農業(自然)でした。
3週間でクビになったとはいえ、仕事の内情は見れたので農業の仕事がどんな感じかというのは分かりました。
今回の記事ではHSP気質も絡めて農業ってどんな仕事かやHSP気質と合うかなどを解説しました。
ちなみにここでの農業は土地などを買って自分で独立してやるものではなく、農業系の会社(農業法人)に転職した場合について書いています。
入った会社の概要
- 雇用形態はまずはアルバイト。仕事の出来を見て正社員への登用有(試用期間的な。どれくらいの期間かは不明)
- 時給750円(2016年5月)当時の茨城県の最低時給は747円。平日8時間くらい働くのを3週間やって収入は9万円くらい。残業無し
- 僕が入社したころはちょうど収穫期のため収穫関係の作業がメイン。収穫した野菜の状態ごとの仕分け、箱詰めもやった
転職活動したときに茨城県内の農業系の求人は一通り見ましたが、当時としては茨城県内の農業業界でも一番条件が良かったであろう会社でした。
ひどい会社は正社員で働いても月の給料が10万円をかろうじて超えるくらいで、社会保険未加入の会社もあったので条件面だけ見ると僕が入ったところは良好でした。
HSPとして農業がやりやすいポイント
植物相手なので癒される
まず農業をやる以上、何を栽培しているにしても植物には必ず触れます。
植物の癒しの効果は様々な研究で立証されていますが、やはりこれは外せません。
動物相手でも同じことは言えますが、やはり仕事をしながら癒しの効果もあるのは大きいですね。
植物の状態を見極められる
全員というわけではないですが、HSPの特徴として「細かいことに気づきやすい」が言われています。
野菜(植物)相手だと、毎日の状態の見極めは非常に大事です。
- 順調に成長しているか
- 病気にかかってないか(葉を見ればわかることが多い)
などですね。
特に病気は周りの野菜にも伝染することもあるため、早めの対処が必須です。
成長についても各野菜である程度収穫の時期などが毎年決まっているので、それに合わせた成長ができているかがポイントになってきます。
細かいことに気づくというのはHSPに限らずですが、農業において重要な要素です。
植物の病気の知識は高校の農業科や大学の農学部で勉強するため、そこを卒業している人の方が有利ですね。
HSPとして農業がやりづらいポイント
機材の音がうるさいことがある
会社、農家にもよりますが収穫などの作業をやるときに機械、それも大型の機械を使うことがあります。
これがものによっては大音量なので、HSP特に音に敏感なタイプの人は少しキツイかもしれません。
体感ですが、温室みたいに室内だと音が反響するのでより大きく聞こえちゃうかも…
パワハラなど体質が古い
特に茨城のような地方だと、農業系の会社は体質が古いことが多いです。
ホームページすらなかったり、正社員(フルタイム)の求人なのに給料が10万をかろうじて超える程度はよくありますからね。
僕も農業に転職こそしましたが、入社3週間でクビになりました。
そのうえ社長には人格否定の言葉を30分間浴びせ続けられるなどのパワハラを受けました。
茨城県で言えば全国的に見てもトップクラスに農業が盛んなので、農業の求人自体はかなりの数がありますが、こういう悪い体質は萬栄しているような感じもあるので心配です。
大学生の時に、大学の課題の農家訪問として父の知り合いが農家だったのでそこにお邪魔したことがありました。
その方は良い人で農業について詳しく・わかりやすく教えてくれました。一部かもしれませんが良い農家・会社もあります。
休みが不規則になりやすい
これは植物を相手にする以上仕方ありませんが、例えば平日仕事して土日を全社員が休んでしまうとその間に植物が枯れる、もしくは成長が阻害されてしまうことがあります。
そのため、会社によっては土日休みと書いてあっても、植物の世話などから休日を返上もしくは振替という形で出勤・休みの日を変更することがあります。
なのでキッチリ休みは取りたいというタイプの方だと農業は向かないかもしれません。
大学生の時も同じで、土日は研究室は閉まっていましたが温室の植物の世話(水やり、温室の天窓の開け閉めなど)をするために月に1,2回ながら土日に大学に行くこともありました。
一度これを適当にやって植物が枯れかけて教授にメチャクチャ怒られたので、ちゃんとやりましょう。
また野菜によって時期は異なりますが、収穫~出荷の時期は繁忙期にあたるので、この時期は仕事量も増えて残業が増えたりなんてこともあります。
年間通して、忙しい時期とそうでない時期に波があることが多いです。
HSP目線で見た農業。癒しと仕事のハードさがポイント
農業の良いところ
- 植物相手なので癒される
- 細かいところに目がいくというのは植物の状態を見極めるうえで重要
農業の悪いところ
- 機械の音がうるさい場合がある
- パワハラなどがあり業界としての体質は古い
- 休みの日も管理が必要なため休みが不規則になる場合がある
あくまで僕が勤めた一つの会社の例ですが、おおよそ農業の業界としてこれらがあります。
些細な変化に気づきやすい点はHSPの特性も活かしやすいですが、一方で機械の音など五感の刺激やパワハラなどの体質な古さは気になるところです。
ただし将来的に独立して農業をやりたい(農家になりたい)という人にとっては一つのステップとしては一度農業の会社で働くことは良いことです。
将来的に農業をやりたい方はぜひ転職先・就職先の候補に入れておきましょう。