著者:長池涼太:HSPの学び舎運営・HSP研究/エビデンスを発信するブロガー
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今回の記事のテーマは「HSPと飲食店での仕事の相性」。
実は僕も大学生の時に、大手ファミレスでアルバイトをしました。
当時はHSPという言葉は全く知りませんでしたが、HSP気質と照らし合わせるとかなりきつい仕事でした。
そんな経験をもとに、HSPと飲食店の仕事の相性について解説しました。
大手ファミレスでのアルバイト
概要としては、
- 大学入学後(2007年)に大手ファミレスで週3でアルバイト(神奈川県内で時給900円)
- 水曜日は授業後の夕方から夜で3、4時間くらい、加えて土日が昼から夕方にかけて5,6時間
- ホールとキッチンの2つの職種があり、キッチンを選んだ
- 主な仕事は調理(ある程度ベースはできた状態)、食器洗い(食洗器もあった)
- 初日から尋常じゃないくらい怒られた
- 3日目で完全に心が折られた
- 4日目は怖くて行くことができず、電話で辞めることを報告。後日エプロンなどを返却
電話で辞めることのやり取りをしたことについては失礼な部分もありましたが、こんな感じでした。
大学卒業後も事務や塾講師、農業などいろんな仕事を経験してきましたが、精神的なダメージはファミレスのバイトが最も大きかったです。
なぜ飲食店の仕事が辛いか
ものすごく慌ただしい
主にチェーン店のファミレスなんかがこれですが、とにかく常にフルスピードで仕事をこなしていました。
僕の場合はホールとキッチン2種類の職種があった中で、キッチンでしたがまさに戦場という雰囲気でした。
HSPの特性の中で「深く処理する」傾向がありますが、これは「物事を深く考えて慎重に行動する」とも言えます。
しかし、飲食店の仕事ではそれが通用しません。
怒号が飛びかう環境
これだけ慌ただしい環境なので、職場もかなりピリついています。
そのため、何かミスをしたときにすごく恫喝されます。
- 「てめぇ、なにやってんだ!」
- 「ふざけてんのか!!」
僕もバイト入った初日からものすごく怒られました。
大学出てからもいろんな職場を見てきていますが、初日でここまで怒られた職場は他になかったですね。
スピード感がすごく重要
これも飲食店あるあるでしょうが、正確性が大事なのはもちろんですがそれと両立した上でスピード感もすごく重要視されます。
言ってしまえば「自分のペースを守りたい」タイプの人は飲食店は絶対に向かないのでやめたほうがいいです。
これもやはりファミレスだと短時間で相当数の注文が入り、かつそれらを同時並行で料理を作るなどこなさなければいけないのですごく大変です。
今の僕が当時と同じことをやっても、できる気がしません(笑)
いろんなHSPの方を見ていると、スピードが弱点の方は多い一方で丁寧さに長けている人が多いです。
本当のこの辺りは気質と仕事内容が合うかですね。
その場その場の対応力
飲食店なので当たり前かもしれませんが、毎日が同じパターンではありません。
いわゆるルーティンワークとは逆の世界ですね。
その日によって来店するお客さんの数や扱うメニュー、その他全般の様子が日によって全く違います。
そのため、深く処理する(丁寧さ)傾向のあるHSP気質としてはやりづらいところです。
こじんまりとした雰囲気ならまだマシ…かな?
ここまでHSPと飲食店の相性の悪さについて触れました。
それでも飲食で働きたいという方は、大手ファミレスなどのようにたくさんのお客さんが来るお店よりも、地方などの小さなカフェあたりだとお客さんもそこまで多くなく、かつ刺激になる要素も少ないのでまだ良いかと思います。
もしくは仲間内や元々知っている人と一緒に仕事するなど。
いずれにしても普通とは少し違った形での仕事ならまだ大丈夫かなと。
HSP気質と相性の良い仕事
ここまでを踏まえた上で、「じゃあ、HSPと相性の仕事とは何か?」
今まで数々のやってきた事を踏まえると、
- ゆったりした雰囲気
- 丁寧さが重要視される
- 穏やかな雰囲気・環境
が重要だと考えています。
ゆったりとした雰囲気
飲食業で一番合わなかったのが、戦場を思わせる慌ただしい雰囲気でした。
この環境下だと、そこにいるだけで体力を消耗します。
僕が今やっているブログやライターの仕事がまさにそうですが、ゆっくり自分のペースでできる仕事だと力を発揮するのかなと思います。
ライターについては締め切りがあるので、もちろんそれに間に合うように記事を書きます。
丁寧さが重要視される
そんな慌ただしい雰囲気だと、やはり「スピード感」が最重要視されます。
そしてそんな中で性格さも要求されます。
ミスが許されません。
一つ一つのことに深く、丁寧に取り組むことに長けているHSP気質としては、そんな戦場みたいな環境よりは丁寧さを求められる仕事に適性があります。
単純作業やルーティンワークが当てはまりますが、このような環境下なら持っている力を存分に発揮できます。
穏やかな雰囲気・環境
そして仕事内容とは別にこれも非常に重要です。
飲食店であったり、体育会系の雰囲気が強い所は割とピリピリした雰囲気であることが多いです。
その環境下だと、
何かやらかしたかな?
と気になってしょうがなくなります。
特に身に覚えがなくても、この雰囲気の原因が自分じゃないかなどいろんなことを考えてしまい、時には仕事が手につかなくなります。
そのような理由で仕事をする際は穏やかな人と一緒に仕事をしたり、そのような雰囲気の下で仕事をできる会社であれば、HSPの持つ本来の力も発揮しやすくなります。
HSPと飲食店勤務は要注意な相性
- 慌ただしい雰囲気が合わない
- 怒号が飛び交うことが多く消耗しやすい
- スピード感が重要視される
- その場の対応力も求められる
以上がHSPと飲食店での仕事が相性の悪い理由です。
多くがHSP気質とは真逆のことを求められるので、気質をそのまま当てはまるとかなりキツイのが正直なところです。
もちろん飲食店での仕事が好きな人もいるだろうと思うので、HSPだから飲食店で仕事しちゃダメとは言いません。
ただしどんな仕事をするにしても自分の気質(HSP以外も)と向き合って合う仕事を探すのもすごく大事なことだと思います。
この記事で少しでも仕事探しの役に立ったら嬉しいです。